こんにちは、Ricebinです。
我が家ではPanasonicの食洗機 NP-TH2を導入してから9ヶ月経過したいま、改めてそのレビューを纏めてみました。
容量は2人分+調理器具でちょうど
Panasonicのサイトや家電量販店での広告では、40点(約5人分)の食器がセットできるとあります。日本電気工業会の自主基準らしいですが、実際にはそんなに沢山入らないです。サイトの写真をよく見ていただければ気づきますが、比較的小さめかつ底が深くない食器を揃えると、それだけの点数が入るようです。
したがって、特段こだわりがない普段遣いの食器であれば、食洗機に多く入るよう小さめ・底が浅めの食器を買ったほうが良いです。一方で茶碗や汁椀などは、(個人的な主観も入りますが)深いほうが見た目が良いので、あまり食洗機に入るか入らないかで選んでしまうと、食卓に並ぶ食器類があまり映えなくなってしまいますので、適度なところで考えたほうが良いと思います。
https://panasonic.jp/dish/products/tz_th_ta/set.html
また、食器選びでもう一つ気をつけたいのは、裏底のくぼみが深くないものを選ぶことです。洗浄するときは食器をうつ伏せかやや下に傾けた状態とする場合が多いため、あまりくぼみが大きいと水が溜まってしまいます。汁椀や茶碗の足の部分は仕方ないですが、マグカップなどの裏側も気をつけたいところです。
庫内の回転する噴水(?)は最下段に2つ、上カゴ直下に1つあります。後者は左側に寄っていますので、右側にある食器は上カゴを取り外せば直径26cmくらいのプレートも入ります。(NP-TH3では、上かごを裏返して底上げすることもできるようですね。)なお、完全に取り外さなくても、平皿の上にかごを乗っける形にしても洗うことができますので、よほど大きい食器ではない限り我が家では外さずに洗っています。
現在は夫婦二人分の食器洗いにNP-TH2を使っていますが、片手鍋やグリルパンなどの調理器具を含めると、食器と合わせて1回で全て洗うことができます。ティファールなどが有名ですが、最近は片手鍋やフライパンで取っ手がはずせるタイプが多いので便利です。直径20cmなら余裕で入る、26cmは難しい、その間は深さや形によりますので、その辺を基準に選ぶとよいのかと思います。
- 拘りのない食器であれば・浅め・小さめ、かつ裏底のくぼみが小さいのものにする
- 取っ手が外せる片手鍋・フライパン20~22cm前後のものを使うと食器と合わせて洗える
- 右側の上カゴは外すなどすることで、右側下かごに26cmくらいの食器を入れられる
- 上記を駆使すれば、夫婦2人分+調理器具でちょうど1回分の容量になる
洗剤は液体系がおすすめ
洗剤は試供品でついてきた液体・タブレット両方のものを試しましたが、洗い上がりが良いのは液体かと思います。また、魚や油ものを食べたあと、今日の食器はちょっと汚れているかなと思ったときに、気持ち多めに入れることができるのも利点かと思います。
なお、洗剤投入口は下段の手前側真ん中にありますが、ドレンまですべて流れ込めば問題なさそうなので、我が家ではだいたい右手前隅から流し込んでいます。まな板を最後に入れるのですが、入れたあとだと洗剤投入口が塞がれてしまうので。(予め投入しておけばいいだけかもしれませんが。)なお、食洗機の洗剤は、スポンジ用とよりアルカリ性かつ強めらしいので、食器に直接かけるのは、万が一、流れず残ってしまうことを懸念して避けたほうが良いかと思います。
ちなみに、スポンジ用の洗剤を使うことは厳禁です。大量の泡が発生して水の勢いを抑えたり、最悪泡が庫内から溢れ出してしまいます。
- 洗剤は分量を調整できる液体系がおすすめ(我が家ではクリスタの緑を使用)
- 汚れに応じて分量を調整して投入する
乾燥は使わずに、前扉開放で乾かす
食器洗い”乾燥機”の名の通り、食器洗いが終わると3回ほどビープ音が鳴り、その後自動で温風乾燥が始まります。(スピーディなどの設定を除く。)実際には乾燥モードを使うより、乾燥が始まったら運転を停止し、前扉を開放してかごを引き出して自然乾燥した方がよく乾きます。ただし、メーカ推奨の使い方ではないため、やけどに注意は必要です(自己責任でお願いします)。
この理由の一つは、標準モードの場合、洗い・すすぎ合計40分間、約70度の温水に食器がさらされるためです。洗浄直後の食器は濡れているとはいえ70度に近い温度のため、乾燥した空気中に出してあげれば自然乾燥で十分です。ちなみに、庫内も乾燥しますので食洗機自体も清潔に保てます。
この使い方の利点のもう一つは、吹出口付近の結露防止があります。乾燥機を使った場合、蒸気は天板上にある吹出口から集中して放出されますが、その直上に吊戸棚等がある場合には、下面を結露させてしまいます。また、炊飯器と同じでこの蒸気口付近に手を触れると火傷の危険が大きいです。
一方で、自然乾燥の場合には蒸気が集中することなく、またまんべんなく部屋内に広がりますので、特定の箇所の結露集中を防ぐことができます。カビや木材の劣化防止には恐らくこちらのほうが良いですね。
- 洗浄が終わった後は、やけどに気をつけつつ、前扉を開放して自然乾燥のほうがよく乾く
- 食洗機庫内も乾燥させられるので衛生的
- 蒸気口付近の結露も防止できる
作動音について
掃除機よりやや小さめの動作音がします。最近ではyoutubeなどでdB単位で計測している動画もあるので、参考になるかと思います。我が家は賃貸で、キッチンと寝室を仕切る扉が1枚しかありませんが、神経質な方だとちょっと寝付けない可能性がある音です。最も大きいのは、排水ポンプの音で、「洗い」「すすぎ」それぞれの終わりで複数回、「グォーン」という作動音が10秒程度します。乾燥モードの音はほぼ気にならないです。
我が家では大抵食事の後に風呂に入るので、食事が終わったら真っ先に食洗機を運転しておきます。30〜40分くらいで洗いとすすぎは終わりますので、ちょうど風呂から上がった頃に乾燥モードが始まっています。あとは、先述の通り、運転を停止して庫内を開放して自然乾燥状態にし、ついでにこのときに分岐水栓の元栓を閉じます。(水漏れ防止)
- 排水ポンプの動作音は、神経質な方だと寝付けない大きさ
- 就寝の30〜40分前には運転しておき、寝る前には排水ポンプの動作が完了している状態が好ましいかも
設置について
我が家で最も苦心したのは設置ですが、いまのところ設置以来問題は起きていません。シンクの右側1/3程度にPanasonicの専用架台(N-SP3)を渡し、その上にNP-TH2を設置しています。なお架台はステンレス製のシンクと接し、調理時には水や塩が飛散する環境下にありますので、腐食防止のためにゴム足などで直接触れないようにしたほうが良いです。
専用架台は比較的高価ですが、黒いラバーで養生されており、シンクと金属部分が直接触れないようになっているので安心でした。当時ネットで色々と検討しましたが、金属板のみを購入する場合、アルミラックなどで代用する場合には注意するほうが良いかと思います。
なお、購入時に確実に設置できるスペースがあることが確認できれば、ネット通販で購入した方が安いです。筆者のシンクは、底面や高さは問題なく設置できそうでしたが、前扉が開くときの軌跡に干渉しそうなラックがあったため、念の為設置は量販店に依頼しました。量販店のサービスによるかと思いますが、もし設置できなかった場合には引き取ってもらう(購入しなかったことにしてもらう)条件で購入できたので、不安がある方はうまく利用することをおすすめします。
結果的にはぎりぎり前扉の干渉が避けられたので、設置依頼したものをそのまま買い取りました。なお、分岐水栓の取り付け作業は大抵オプション料金を取られるので、自力でやったほうが良いかと思います。筆者はこのために水道用のスパナとマイナスドライバーを一本ずつ購入しました。
- 架台を使ってシンクに金属板で橋渡しする場合は、腐食防止のためにゴム足・ラバーを使ったほうが良い
- 設置スペースが十分か自身がない場合、量販店に依頼すると設置できなかった場合に回収してくれる可能性がある
- 分岐水栓の取り付けは、オプション料金になるので、可能なら自分で実施する
購入後の生活スタイルについて
もう購入前の手洗い生活には戻れないです。高温水・アルカリ洗剤を使うので手洗いより圧倒的にきれいです。こびりついた汚れも、手洗いのように擦り落とすのではなく、溶かし落とす感じできれいになります。また、洗剤に手がさらされる時間が減るので、手が荒れません。水道代やガス・電気代も節約になっているようですが、お風呂やエアコンのほうが占める割合が大きいので、それほど大きな実感は無いです。
食洗機に食器を詰めるとき、通常であれば食器や調理器具の予洗いも殆どいらず、気になる場合には流水でさっと流してからすぐに庫内に詰めます。油汚れが比較的ひどい場合には事前に予洗いをしますが、我が家ではスポンジ等を使わずにキッチンペーパーを使い捨てで用います。以下のニトリのペーパーがおすすめですが、①洗った後の食器の乾拭き、②テーブルやシンクの水ぶき、③汚れの多い食器の食洗機投入前の拭き取り、④シンクの拭き取りの順で使えば、まんべんなく使って処分することができます。
食洗機は洗い桶や水切りカゴ代わりにもなります。ちょっとしたおやつや朝食の後、食器類をついついシンクの洗い桶の中などに放置してしまいますが、食洗機の中に入れておけば、キッチンの見た目にもきれいです。(あまりにおいがきついものは入れないほうが良いですが。)ちなみに、手洗いで大切な「水に漬けておく」ことは食洗機ではほぼ不要です。一度乾燥しても、30〜40分間の洗い・すすぎによって殆どの汚れが再度溶かし落とされます。
Panasonicのサイトでは、朝昼晩3食分が一度に洗えることが宣伝されていますが、キッチンの衛生状態を保つのであれば、迷ったらすぐにスピーディモードで構わないので食洗機を運転してしまうほうが良いです。食器が半分くらい溜まったら十分ですし、半分以上溜まっている状態で夕食を終えると、だいたいの場合すべての食器を入れることができず、手洗い作業が発生します。
- 手洗い生活には戻れないくらい快適
- 手が荒れない・光熱水費節約・キッチン周りをきれいに保てる
- 予洗いは油汚れ等がひどくない限り不要
- 迷ったら、庫内の食器量が半分でもスピーディで洗ってしまうほうが良い
まとめ
Panasonicの食器洗い乾燥機NP-TH2について9ヶ月の使用感を纏めてみました。食器洗いにかけていた時間とストレスが一気に無くなり、今では無い生活が考えられないレベルです。ちなみに、NP-TH1, NP-TH2, NP-TH3はいずれもラックについているアタッチメント(「ちょこっとホルダー」「リバーシブルエリア」)以外は
コメント